2022年05月06日

猫様に春の健康診断で心臓バイオマーカーを薦めるワケ

こんにちは。フィル動物病院です。
GWもあと少し。
皆様 お疲れは出ていませんか?
さて、フィル動物病院では 6月まで春の健康診断を行っています。
春検診では年齢やグレードによって8つのコースを作っています。またオプションも可能です。

今日はその中でも、猫の心臓バイオマーカー黒ハートのお話。
猫の心臓病の多くは肥大型心筋症ですが、この肥大型心筋症が厄介な病気です。
はじめの症状が、「おとなしい」であることが多く、聴診器を使った心臓の音も異常が無い事も多いのです。
加えて、レントゲンでも初期は変化が認められない事もあり、なかなか獣医師泣かせもうやだ〜(悲しい顔)でもあります。
診断にあたっては、心エコー検査(心臓超音波検査)が必要ですが、聴診やレントゲンと違って、これまた、小さな心臓を観察しなければいけない(そこそこ高級なエコーの機械も必要です)ため、じっとしてもらう必要があります(レントゲンや聴診も少しの間はじっとしていてください)。
必要だからじっとしてね・・・、と言ってじっとしてくれるなら、こちらも苦労はしないのですが・・・あせあせ(飛び散る汗)
という訳で、実は猫たちの心エコーってとても大変なのです。
猫の心臓病.jpg
そこで心臓病が気になる猫たちにおすすめなのが、心臓バイオマーカーと言われる血液検査項目です。
春検診での採血で一緒に検査することが可能ですひらめき
心臓バイオマーカーには数種類あります(それぞれ少しずつ意味合いが違います)が、中でもpro-BNPは肥大型心筋症が進行すると高値になることが分かっています。
もちろん、肥大型心筋症なのかどうかとかその心臓病の程度は心エコー検査に加えてレントゲン検査や心電図が必要ですし、ホルモンの値が必要になる事もあります。
先日もシニア期に入ってきたのでちょっと心臓が心配だけど、レントゲンや心エコーなどは負担がかかるからという猫様に心臓バイオマーカー付きの春検診をお薦めしました。そうすると、pro-BNPは正常の3倍以上の高値であり、心エコーによって肥大型心筋症が確認されました。まだステージは初期段階でしたので今は投薬を行う事でできるだけ進行を抑えています。
肥大型心筋症が進行して、心不全の状態となると胸水が溜まったり、肺水腫になったり、とても大変。この病気は動脈血栓症も有名で突然の後肢の麻痺が起こることもあります。何よりこのような状態からの救命が大変でもあり、この肥大型心筋症は突然死が多い事も知られているのです。
他にもこの心臓バイオマーカーが高く、心エコーで肥大した心筋が見つかり、追加検査によって高血圧症や甲状腺機能亢進症が見つかった猫もいます。(フィル動物病院ではシニア猫様には甲状腺ホルモンの検査をお薦めしています)

さて春検診の有用性 皆様もわかっていただけたかしら・・・。
posted by フィルスタッフ at 14:52| 病院日記

2022年05月01日

すでに ノミダニの季節です。

あいにくの天気雨から始まったいよいよ5月ですが、この時期動物病院では、犬や猫の飼主様にたくさんの予防の話をすることになります。
よく春から、ノミダニ予防と言いますが、春はいつからなのでしょうか? 
暦的に・・・というわけでなく、ノミやダニにとっては気温が13度を超えると活動することができます。
なので、お家ではノミが年中活動することも可能なのです。

ところで、今年の私のダニ目撃証言は実は4月の頭でした。
大型犬のオーナー様からの情報です。
3月に山のトレッキングコースに犬と一緒に行って楽しんで帰ってきたら、帰宅後の夜、部屋にダニの死骸が落ちていたそうで・・・がく〜(落胆した顔)。予防薬飲ませていて良かったぁとのことでした。
3月末には横浜の公園の散歩コースの翌日にやはりダニの死骸があったそうです。
ちゃんと予防薬を飲んでいるとダニの駆除ができるんですねぇ。
と診察室で感心してしまいましたあせあせ(飛び散る汗)

地球温暖化はこんなところにも影響が出ているのですね。
数年前の日曜学校のお知らせのノミダニの絵
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ノミダニフィラリアドットコム

数年前から秋になるとニュースになっていた SFTS(重症熱性血小板減少症候群)の報告が昨年辺りからこの関東平野でも出ています。これからは我々関東の獣医師もSFTSのことを念頭に入れて日々の診察を送る必要が出ています。
我々がこれからも動物たちの健康のお手伝いをするためにも、是非皆様にもこのノミダニ予防について知っていただければと思います。

SFTSについてはこちらも「ねこをまもろう」SFTSについて
posted by フィルスタッフ at 15:35| 診察室から

2022年04月30日

突然のオーナー様向けセミナー実施!

こんにちは。フィル動物病院です。
昭和の日の金曜日はあいにくの雨天にも関わらず、無事にとても久しぶりのオーナー様向けセミナーを行うことができました!
ありがとうございます揺れるハート

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朝からフィル動物病院にヒルズさんが登場exclamation   午前中には待合室でたくさんの犬や猫の飼い主の皆様がヒルズさんとお話しできたのではないでしょうか。ヒルズ 製品の話だけではなく、成長ステージに応じたフードの特性や皮膚とフードのお話もされたようです。
午後からはペットフードメーカであるヒルズさんから見た皮膚のお話をオーナー向けセミナーとしてお話しいただきました。食べ物と皮膚のお話を聞いていると、本当に我々の体って食べ物からできているのだな、と実感します。

新型コロナウイルス感染症の蔓延状況を考慮しつつ、感染防御に気をつけながら、オーナー様向けセミナーも少しずつ増やしていきたいと思いますので、楽しみにしていて下さいね。
しばらくはちょっと不定期に行う予定です。

犬の食物・環境アレルギー ヒルズさんのHPはこちら!

posted by フィルスタッフ at 16:05| 日記

2022年04月27日

フード相談会再開します!

こんにちは。フィル動物病院です。
コロナ前に皆様におなじみでした フィル動物病院のイベントフード相談会&フードセミナーの再開が決まりましたグッド(上向き矢印)
今回は日曜学校ではなく4月29日金曜日昭和の日の開催となります。

フード相談会 4/29 9:00-12:00
フードセミナー 4/29 13:00-


午前中の待合室に犬ペットフード猫の専門家が待機していますので 皆様こぞって質問のあめあられシャワーを降らせてくださいね!フードのサンプルもご用意しています。

ペットフードの紹介.jpg

お昼休みの時間、13時からフードセミナーを行います。
だいたい30分くらいでしょうか。日曜学校では皆様も質疑応答も重なって1時間近くになることも多かったですから、時間にゆとりを持ってぜひお越しください。

みどりの日に皆様にお会いできることを楽しみにしております。

特に予約不要のセミナーですが、皆様新型コロナウイルス対策として体調不良の有無や正しいマスクの装着をお願いいたします。
posted by フィルスタッフ at 17:07| お知らせ

2022年04月15日

フィラリア予防を始める前にはフィラリアの検査が必要です。

こんにちは。フィル動物病院です。
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動物病院では春になるとフィラリアの予防薬を処方することが多くなりますが、その前に必ず行われるのがフィラリアの検査です。このフィラリアの検査フィラリア予防においてとても重要な検査になります。
フィラリア症予防と言いますが、正確にはフィラリア(犬糸状虫)の駆除薬(虫下し)を月に一度投与することを言います。
先日のフィラリア虫の一生(生活環と言います)覚えてますか?
これです。
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この絵の右側にいる「移行幼虫」を駆除するのがフィラリア症予防薬の役割ですが、同時に左側の「ミクロフィラリア」も駆除することがあります。これが大きな問題となるのです。
移行幼虫の駆除で問題は起こりません(薬に対して体調を崩すことはあります)。が ミクロフィラリアがいるのは肺の血管のため、ここでミクロフィラリアが駆除されると犬の肺の血管に詰まってしまったり、犬がアナフィラキシーショックを起こす頃があります。これが非常に犬の体調を崩し、アナフィラキシーショックによって命に関わる問題が起こることもありますので、動物病院では必ず検査を薦めています
このフィラリア検査、2ヶ月以上予防薬を投与されなかったときには検査した方が安全と言われています。

皆様、サボらずにフィラリア検査を受けてくださいね。

さて、猫猫たちですが、何度もお話ししている様に猫たちにも犬と同じフィラリア症にかかることがあり、かつ即命に関わる状況になりかねません。ただし、猫たちではミクロフィラリアが生まれることがごく稀であり、血液検査でフィラリア症感染を見つけることも困難です。そのため、まず第1に予防をお薦めしています。
こちらのHPもご参考にどうぞ
猫ねこを守ろう

posted by フィルスタッフ at 17:45| 診察室から